第43期名人戦挑戦手合、第四局、一日目

第43期名人戦、挑戦手合七番勝負の第四局が始まりました。
井山名人から見て、二勝一敗で迎えた本局。
井山名人が3勝目を上げて防衛にリーチをかけるのか、
張栩挑戦者が2勝目を上げて振り出しに戻すのか、
七番勝負の行方が左右される一戦です。

対局棋譜動画

観戦感想


序盤、白の即三々入りから進行中に一本入れたキリを、
白が△と伸びたことで早速競り合いが始まりました。
白としては上辺をうまく凹ませつつ、中央に厚みを作りたい感じですが
黒の応手しだいで、いくらでも変化があるらしく難しい競り合い担っていきます。

白の捨て石作戦

白が60手目で△と下がった局面です。
幽玄の間で観戦シていましたが、この間も様々な参考図が出されて
どのように変化するかでとても盛り上がっていました。

さて、白が△と下がった事により、どうやら白は中央の種石2子は捨てて
厚みをバックにする作戦になったようです。

白封じる


中央を白が抜き、厚くなったところで、黒が左辺に割り打つかと思われましたが、
下辺からカカリ、黒が△とハネたところで、井山名人が次の手を封じました。

このあと左辺から中央にかけてできつつある白の厚みに、
黒がどのように対抗手段をねっているのでしょう。

封じ手予想は、進行中の手順の本命で白Aのアテと予想してみます。
明日の二日目も楽しみですね。

第43期名人戦挑戦手合まとめ記事はこちら。

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