第43期名人戦挑戦手合-第六局 一日目の観戦感想

少し過ぎましたが、今週10月21日(月)から10月22日(火)にかけて、
名人戦挑戦手合の第六局が打たれました。
結果は張栩挑戦者の中押し勝ちとなり、スコアを3-3のタイに戻して、
決着は最終局の第七局にもつれ込みました。

さて、その第六局の一日目の観戦感想記事です。

対局棋譜動画

マネ碁風味な布石


黒1のカカリに手抜きで白2のカカリ返しから、
マネ碁な手がしばらく続きます。
マネ碁はたいていどちらかが、次の真似る手を小さいと判断したら、
違う場所に打って解消されるものですが、今回のはかなり長く続きました

なんと黒1から数えて17手までマネ碁が継続されています。

途中白10や14の辺りで変化が予想されていましたが、
結局黒17の下がりに対して変化して白18とカカルことにより
マネ碁が解消されましたが、
タイトル戦でここまで真似る形になるのは非常に珍しかったと思います。
対角線上に同じ形が形勢されたことにより、中央戦がどのような形になるかが
ちょっと面白そうでした。

黒の大局観

局面進んで、右上隅の三々から進んだところです。
白1の下がりがうまい具合で、上辺をスソアキに白が面白そうな感じです。

黒2とケイマに煽って白は手抜きで左下のシマリに向かうところと思いましたが、
白3の打ち込み、上辺が大きいという判断でした。

これに対して黒がどの様に応手するかが気になりましたが黒4と
大らかに打ったのが、また味わい深いと思いました。
白に渡らせて、左下に黒が回れば打てるということですね。

左下隅、新手は出ず


進んで左下隅が進行中です。
白のハサミに黒1の二間高の両ガカリは珍しい感じです。
一間高に両ガカリから前曲のような上ツケからの変化を見てみたくもありましたね。

この二間高も、どんな複雑な展開になるのかなと楽しみでしたが、
白2のツケから黒5と三々に入ったことにより、定石手順に回帰しました。

この形は上図の黒1の小ケイマの両ガカリから、白8となる形の
黒1-3までの手順違いの形になりました。
白2のツケが複雑な変化を避けての、
定石回帰を促した手になったのでしょうか?

一日目の封じ手局面


白が△とカケツいだところで、
黒番の張栩挑戦者が次の手を封じて、一日目はここまでとなりました。

幽玄の間の解説では、黒Aのアテを本命として、
黒AからEまでの手が予想されていました。

私の予想は黒Dのオオゲイマが良さそうだなと思いました。
対抗で黒Bのツケがありそうでした。

一日目の分の観戦感想は以上です。

第六局の二日目の解説記事は明日作成します。

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