第66期王座戦挑戦手合-第二局

第66期王座戦の第二局が11月17日に行われました。
第一局は一力挑戦者が中押しで制しましたが、
本局はどうなるのでしょう?

黒が一力挑戦者、白が井山王座です。

対局棋譜動画

布石序盤


右上は最近の流行りの三三定石ですね。
左下も最近の定石です。白が中央△にケイマで一段落としたのは趣向ですね。
黒に左上隅に来いと誘っています。

左上隅で新手

白のハサミに黒△と低い両ガカリ。
見たことのない新手らしいですが、どのように落ち着くのでしょう?

一段落

左上隅の折衝は黒△とツケたところまでで一段落。
やや白が面白そうな形勢みたいです。

乱戦の幕開け

その後、白が左上隅の1子を動き出して、
ギチギチと石が競ってきてます。
右辺が完全に収まりきっていない状態で、
白が△とハネダシた局面。
盤面の上半分、黒白双方にいくつもの石が納まり切っていない状態で
厳しい競り合いが発生しそうですね。

白の厳しいキリ

上辺の大石を素直に逃げずに、黒石に食いつきながら白が△に切ったところです。
盤の上側、右側の白石の2つの大石どちらも収まってなく
左側では、黒石の2つの大石が収まっていません。
観戦してる側ですが、見てるだけでもキリキリしてて、どう収まるのか全くわかりません。

戦いが終わり、ヨセ勝負か?

白が右上隅に手を入れて、ここから長いヨセ勝負に進みそうです。
形勢は白が良さそうですね。

白緩まず決めにいく


順当にヨセても白が厚そうな感じですが、
しかし緩まず決めにいくのが井山王座でした。
白△から中央の黒を潰しにかかっています。

白決めきる


黒の一力挑戦者も粘りましたが、
結果は、白△までとなり、左辺と中央の大きなフリカワリに。
足りないとみて、白の2子取りを見て黒の投了となりました。

これで井山王座が一勝を返して、スコアは1-1の五分に戻りました。
序盤の左上の折衝で少しですが黒が躓いた感じがあり、
その差を最後まで詰めれなかったような気がします。

続く王座戦の第三局は、わずか中一日を開けて、11月19日(月)に行われます。
この王座戦第二局からはスケジュールが特に過密で、
王座戦第三局のあとは、中3日で天元戦の第三局とタイトル戦が続きます。

わずか一週間でタイトル戦が3つも見れる週です。
楽しみですね。

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