第66期王座戦挑戦手合-第三局

11月19日に、前局から中1日おいて、
第66期王座戦挑戦手合の第三局が打たれました。
前局は井山王座が勝ち、スコアを1-1に戻して打たれた第三局の観戦感想記事です。

対局棋譜動画

最序盤のツケ


小目の大ゲイマシマリに、白のツケ。
プロの間では普通にある手らしいです。

私はいまいちピンときませんが、
右辺への足がかりを作ろうという手と判断すればいいのでしょうか?

黒仕掛ける、コウ発生


右下が一旦置いておいて、左上隅に三々に入った直後に黒が△にアテたことによって
こんな序盤にコウが発生しました。
コウ材は左上隅しかないですが、どうなるのでしょう?

白が仕掛け返す


右下のコウは白が一旦、引いたことで一瞬一段落になりました。
直後に今度は白が仕掛け返しました。
右下で白△と弾いたことで、コウが再燃。
このコウは黒が負けられなくなったので、白が左上隅を連打する形になります。

乱戦開始


右辺のコウは黒がツギ解消され、白が左上隅を連打して、
左辺の実利を獲得した分かれになりました。
そこから局面が進んで、白が△と中央の黒石に厳しく迫ったところです。
遠くは右辺への打ち込みも狙いながら、この中央のねじり合いが
本局の山場になりそうです。

戦線拡大


局面が少し進んで、黒が△とトンだところです。
中央で、3つの石が絡んで乱戦になっていますが、
少し白が持て余している印象を受けます。
中央左の黒はまだ治まってはいませんが、すぐには捕まらなそうです。
中央右の黒は右辺まで到達して凌げそうですね。
白は、右上隅の黒に迫り、絡みながらどちらかの黒石を取ろうとしています。

白がシノギに


白は、中央を切断に向かいましたが、Aと切って中央を取りたいところですが、
右辺がまとまっては大きすぎると判断して、右上隅の黒を取って
凌ごうと△と下がりました。

白の好手?

一直線に攻め合いに向かい、
右上隅の黒の4子と、その横の白の一団の攻め合いになりました。
途中白のほうが手数が短い様に見えましたが、白△のサガリが好手で
これで右上隅の攻め合いは白が勝ちになりました。

白の勝負手


しかし、黒の粘りがうまく、黒△で、白が受ければ、隅は取り切れますが、
右辺がまとまりわかりやすく黒の勝ちに。
受けねば一手ヨセになりますが、白は受けていられず、
中央左の黒の一団を取りに行く勝負手に出ました。

決着


白の必死の勝負手でしたが、黒△までで取りきることはできず。
黒△をみて白投了となり、黒場の井山王座の中押し勝ちになりました。

中央で厳しいねじり合いを仕掛けた白ですが、左辺を突破されたりしながら、徐々に黒にポイントを上げられて苦しそうな流れとなっていってしまったと感じました。

これで、井山王座が2連勝となり、スコアを2-1として、
タイトル防衛まで後一勝に迫りました。

一力挑戦者が盛り返してスコアをタイに戻すのか。
井山王座が押し切ってタイトルを防衛するのか。
注目の第四局は2週間ほど空いて、11月30日(金)に行われます。

なお、明日(本日)11月23日(金)は天元戦の第三局が行われます。

Scroll Up