囲碁の勉強をして棋力を上げていく中で 最初は定石を覚えなさいと教わることがあります。 この定石を覚えなさいという意味はどんなものでしょう?
定石を覚えるだけで強くなれるか?
そもそも定石を覚えるだけで強くなれるのでしょうか? 答えは「NO」です。 それはただ定石の手順だけを丸暗記しているだけでは意味がないからです。 例えばアナタが覚えた定石がその局面では使うべきではなかったのに 丸暗記しただけ定石を使ってしまってはアナタが不利になってしまいます。
定石を覚える意味とは?
定石を覚える意味とは正しい石の形や、なぜその定石の手順なのかを考えながら 勉強していくことにあります。 先人たちが試行錯誤して導き出した周囲の状況にマッチした石の形と そこに至るまでの正しい手順、各所にある手筋を1つ1つ学んでいくこと その途中であるさまざまな変化に対するヨミの力を養うことが 定石を覚えるということなのです。
初心者が定石を学ぶときに自然と覚えること
初心者がおそらく一番最初に学ぶであろうツケノビ定石です。 白1のカカリに、黒2とツケ白3のハネから黒8まで手順も長くなく覚えやすい定石でしょう。 結果は黒白どちらもお互いの石が強化されて互角といわれる定石です。 さて、初心者がこの定石の手順を覚えていく中で自然に覚えるものとはなんでしょうか? それは石の流れとでもいえばよいでしょうか。 いくつかの格言が自然と身につくのがわかりますか? 最初がカカリにツケから白3は「ツケにはハネよ」の格言にそった打ち方です。 続く黒4は「ハネにはノビよ」ですね。 このように打つことは棋理に沿った打ち方といい、筋の良い打ち方とされます。 この棋理というものを意識せず自然と覚えれるのも定石を覚える1つの意味になります。
覚えた定石はどんどん実戦で使おう
初心者は覚えたばかりの定石を場面を考えずに打ちますが 最初はそれで全然いいのです。あくまで「最初は」ですが。 実戦でどんどん使えば正しい石の流れを自然と覚えます。 またその定石をただ使うだけでは勝てないと思ったら その場面にふさわしい定石をまた勉強するきっかけにもなります。
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