定石を打ち終わった後の盤面が進行して 迎えるヨセの場面
そのあたりで使える定石のあとのヨセについて解説します。
ツケノビ定石の星にツケた変化図のあとのヨセの打ち方
ツケノビ定石の変化の1つである星にツケていく変化のあとのヨセを解説します。
この場面、白の場合はAとキリ、黒の場合はBと下がります。
ヨセとしても特大級な場所で、人によっては定石後すぐ場所の処理をする人もいます。
白からヨセる場合はAの断点をキリます。
黒は切られた石はどう抵抗しても取られているので、
黒2とアテて捨てて打つしかありません。
白3の下がって黒も4と下がり白5と曲がって切った石を取り切ります。
一線のヨセが残りますが、一旦は白5で止めて別の場所に普通は打ちます。
残る一線は黒から打っても後手ヨセのため白の権利とみなします。
よってのちのち白7から黒10までのハネツギとなる場所と考えます。
これが白からヨセた場合の結果図になります。
逆に黒からヨセる場合はBの場所のサガリを打ちます
黒1のサガリに白は、2からのハネツギを打って黒5までとなります。
黒が白4の場所にハネるのは後手ヨセなので、
こちらも普通は白がハネツギの権利を持っていると考えるところです。
何故この場所が特大級のヨセなのか?
さきほどここはヨセとして特大級の場所と述べましたが、
なぜここが大きいかというのは 、
白からヨセた図と黒からヨセた図の出入りの差が大きいのです。
この場合は右下隅の地が黒白入れ替わるほどの大きさで、
俗に出入り20目以上のヨセと言われています。
また人によっては定石後すぐ白が切って白5の進行まで行うとも書きましたが、
これが推奨できない理由は、黒の厚み(この場合は左辺の厚み)が、
黒2.4により強化されて後々の消しが難しくなるために、
定石後すぐに切ってしまうのはオススメできないのです。
しかし中盤が終わったあたり大ヨセの段階に入ったときには、
さっさとヨセてしまいたい場所なので、ヨセの段階に入った時には逃さずヨセておきましょう。
コメント
[…] また黒10隣の断点はヨセにおける大きなポイントになります。 この断点を巡るヨセについてはこちらで解説しています。 […]