初心者突破への道-九子局に勝つ方法-心得編

十九路盤デビューを果たして 上手の先生に教えてもらうときは最初は九子おいて打ちます。 ところがこの九子置いてもなかなか上手には勝てないものです。 九子局を突破すればまず囲碁初心者は突破と言えるでしょう。 九子局に勝つためのポイントを何回かに分けて解説していきます。

九子局の置き碁の心得

九子局での覚えておく心構えは3つです。

  1. 上手を怖がらないこと
  2. 石をできるだけ連絡させること
  3. 石が死ぬことを恐れないこと

理屈は抜きにまずはこの気持ちを持ってください。

九子局開始時の状況

igo-041 九子の置石を配置した盤面です。 盤上にある9つの星の要所すべてに黒石があり 開始の時点では当たり前ですが黒が大優勢です。 ではなぜこのように大量のハンデがありながら上手に勝てないのでしょう? 実力差というものがあるのは当たり前ですが 総じて下手というものは上手を怖がりすぎるのも原因の一つです。

心得その1:上手を怖がらないこと

下手というものは上手を怖がります。 上手の一手一手にびくびくと怯えて すぐ自分の石が殺されてしまうのではないか? そんな心配ばかりしてしまいます。 でもそんなに怯えてばかりの碁を打って楽しいですか? 囲碁は楽しく打ってなんぼのゲームです。 楽しく打ちながら時には石が取られたりもするでしょうけど 最初のころは気にする必要はありません。 まずは上手だからと恐がらずに楽しんで打つことを考えてください。

心得その2:石を連絡させる意識を持とう

石は離れた石と繋がっていればいるほど強くなります。 逆に言えば分断されてしまった石は弱くなります。 それも2つに分断されただけならまだいいのですが 3つにも4つにも分断されるともっともっと弱くなってしまいます。 九子も置いて負ける理由の大半はこの石の連絡がうまくいかないことにあります。 初心者のころは特にこの石の連絡というものに意識が回らないものです。 上手の手に惑わされているうちに気が付いたら自分の石ばらばらにされて やがてあっちが取られこっちの石も死んでしまい 気が付けばあちこち焼け野原ということが最初は往々にしてよくあります。 そうなる前に石同士を連絡するように意識を持ちましょう。 上手が打つ手の周辺ばかり見ないで もう少し場面を広くみて孤立しそうな石を早めに助けるようにしましょう。

心得その3:石が死ぬことを恐れないこと

その2とちょっと矛盾しますが、全部の石を助けようと思ってはいけません。 当たり前ですが囲碁の勝敗はお互いの陣地の大きさで決まります。 ただただ全部の石を連絡することだけを考えてはその陣地が確保できなくて 石は全部つながったけど自分の陣地が全然ありませんとなっては意味がありません。 2つくらい分断された石が死んだくらいでは九子のハンデは揺らがないので 多少石が死ぬことは許容しましょう。 さて最後にこれらをまとめると 上手を怖がらずに楽しんで打ち、石の連絡に気を付けながら それでも孤立してしまった石はぜんぶは助けないで少しは諦めて 残った石でしっかり陣地を取って勝ちましょう ということになります。 まずは心がけを覚えたところで 次回から実戦における簡単なパターンをいくつか解説していきます。

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コメント

  1. ノブササンド より:

    囲碁初心者の心得、いいいですね、初心者ですが対局してて、負けてばかりで少しも面白くありませんです、3ケ条を思いながら、続けていこうと思います。

    • YAMA より:

      >>ノブササンドさん

      コメントありがとうございます。
      最初の頃は対局数を積み重ねていくことが大切なので、負けることも多いと思いますが、
      少しでも多く対局してちょっとずつでも勝てていくとよいですね。

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