星の定石-小ゲイマカカリから一間ハサミ-その2

星に小ケイマガカリから一間に挟んだあと
相手が三々に入った場合の押さえる方向は主に辺にある自分の石の状況が判断基準になります。
今回は辺に自分の石がない場合どのように進めればよいか示します。

挟んだ反対側に自分の石がない場合

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前の記事との状況の差は下辺に黒の石が展開していないことです。
この場合は前回のようにQ-3へ押さえて白を封鎖して厚みを作っても
その後白に下辺に割り打ちをされてしまい、黒が悪い展開になってしまいます。

ですのでこのような状態で辺に自分の石がない場合は
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黒4とこちら側をオサえます。
以下白5から白11まで特に難しくない定石になっています。
黒6はこの場所に白に打たれると白の形が非常によくなってしまうので
黒が打たなければいけません。
白7で白11とすぐ一間飛びをしないのは黒からデギられて白が困るためです。
デギリを防ぐために白7・9とハネツギそのあと白11と飛んで完了です。

定石後の周辺にある手

白11までで定石としては一段落なのですが
この周辺のいくつかの味について解説します。
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まずは右下隅の白に対する黒の手から
1つは黒12とケイマにスベる手です。
これは白の隙間(白5と11の間の場所)が薄いのでそこの狙った手です。
白が手抜きの場合、黒から右下隅の白をいじめる手が残ります。
白が手厚く打つのなら白13としっかり備えておくのが本手になります。

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逆に黒側の心配としては図のような白1と切り離した白の1子に動き出されることですが
大体の場合黒2と頭ハネをしておけば問題ありません。
この時点ではこの白石が隅にワタるのは大きな手はないので
それよりは黒は自分の厚みの強化を選んでよいのです。

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