三連星後を研究!内側からの小ケイマガカリの場合

三連星を敷いた後、相手が三連星の内側から
カカってきた場合を研究してみましょう。
いくつかの応手候補について短評を載せています。
また、簡単な石の攻め方も少し解説しています。

三連星の内側から相手がカカってきた場合の応手候補

igo-037相手が三連星の内側から小ケイマでカカってきた場合の
黒の応手はだいたいこのA~Eまでの5種類くらいでしょう。
A-Eそれぞれの着手について短評します。

Cの一間高挟みは相手の応手次第で変化の多い難しい手になります。
Dのツケは黒としてはこの白石は攻めたいところなので
攻める石をわざわざ強くしてしまうのはいけないと思っています。

Eの一間受けは素直な手です。決して悪い手ではありませんが
黒と白の石の力関係をみると黒としてはここで白石を攻めて局面の主導権を握りたいところです。
Bの一間ばさみはいい手です。
白の辺へのヒラキを防ぎ、三々入りを誘っています。
もし白が飛びで逃げたら競り合いながら厚みを作ろうとしています。

そしてAが今回の主題のコスミツケから攻める手になります。

コスミツケからの攻め

igo-038
黒2のコスミツケは相手の石を重くする手です。
白3と立たせることにより、白はこの2子が重くなり捨てにくくなります。
黒4と一間にヒラキ白石にプレッシャーをかけています。
手を抜けば反対側からツメて白石を取るぞと脅かしているわけです。

igo-036
白5と一間に硬く開くのは本手です。
白としては二立三析の通りに開きたいところですが辺の星の黒石が待ち構えているため
そこまで開けません。
また二間にも手もありますが、この手は辺の黒石をはっきりと強化させてしまうため
非常に打ちにくい手です。
ですので、狭くとも根拠を確保するために硬く一間に開きます。
以下黒6と白7は一例です。
黒6の鉄柱は右下隅の黒石と連動して地を取る狙いと
白がケイマに滑って(黒6の一路下)安定するのを妨害しています。
白7の飛びは少しでも中央へ頭を出して封鎖されるのを避けるために打っています。

このような進行になると白としては上辺と右辺から右下の黒石を固めてしまい
大して白は大体治まってはいますが、大した地もとれていない為、非常につらいです。
ですので普通は三連星の内側からは白はカカっていきにくいのです。

もし白が内側からカカってきたら黒としては好機到来と思い
その後の局面をリードできるよううまく打てるように頑張りましょう。

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