PANDA対局 白番 手合は先の白の逆コミの一局です。
じっくりと息の長い碁を打って、細かい碁になりそうでした。
最後には相手の見損じがあり大差となりました。
対局棋譜動画
対局についての感想
序盤編
比較的穏やかな立ち上がり。左下ツケヒキの後、
黒5・9の間をノゾいていく手も試して見たかった。
黒19のコスミツケに、白20は素直に立ったほうがよい。
白24のワリウチはもう一路下がよかったかも。
黒35は悪手、白36はおつきあいで不要でした。
白36は手抜きで白38でいい。
中盤その1-競り合い開始
白40と飛んでから黒が41とツケてきたので最初の競り合い開始。
白48がややぬるい気がした。ここでは2つの図が考えられたので後で解説します。
実戦は白64までで、黒の実利と白の厚みの形となった。
黒に実利を稼がれているが、厚みがしっかりしているので悪くはないと思う。
あとはこの厚みを活かした打ち方をしたいと思っていたら黒69。
黒69には、さすがにびっくりした。
明らかに踏み込みすぎだし連絡するにしても右上か右辺なので遠い。
第一感はカケからの取りだったが、断点2つが気になったので廃案。
白70のボウシからじっくり追い立てることにした。
黒99まで進んで黒はなんとか連絡。
白は右辺を一部削っていい感じ。
白88のときに89と押す方と迷ったぐらいかな。
中盤その2
左辺の黒の生き強要しつつ。下辺を止めて白114から地模様を拡大していく。
白118まで一本交換したので十分と判断して中央の補強。
白144を打てたので最悪でも後手生きが確定。
黒が少し中央はしつこい気がした。
大ヨセ-地はおいついた
白160(図白1)から大ヨセ開始。
直後の黒の163(黒4)のハネが敗着。
白164(白5)が狙っていた手で黒181(黒22)まで、
右辺をごっそりえぐって地が追いついた。
あとは逆コミ分を寄せればいいだけなので先手を握ったこの状態から負けたぶんないはず。
実戦は白190から右上を手にして大差になったが、細かくヨセても白が少しヨセ勝ったと思う。
上辺の折衝の変化について(動画50秒辺り)
実戦白48(図黒△)で迷ったのは白1と二段バネする手。
黒2(△)に白3のツギのあとが分岐点。
黒4と白1を取りに来たら、白5・7と3目を取って左上が白地になるが、
上辺の白2子が少し浮き上がるのが悩みどころ。
白2子が浮き上がるのは、白7の後が黒8から白15までが想定されるから、
これは少し白が困るかな。白9-12が左辺働かない。
白15と飛んですぐには取られないけどやや不安。
この図が見えたので白48ではノビを打ったわけです。
もう1つの変化図は、前図黒4キリを打たず黒4とツギにした場合の図。
一本道で黒18までとなると思うが、
この厚みが左辺や中央にどこまで効果があるかがわからない。
変化図1の理由で打たなかったが、こちらの厚みをがっちり作り打ち方も
ありだったかもしれない。
相手の敗着の正しい受け方(動画2分45秒)
さて、相手の敗着になった、黒163のハネを解説して終わり。
変化を読み切れるか怪しいなら黒163のハネで黒1と守ればよい。
もしくは、白のオキに対して黒1と伸びる手を読み切ればよい。
白10までヨセは残るが死にはなかったと思う。