PANDA対局 白番 二子局-痛恨の半目負け

白番二子局-panda006PANDA対局 白の二子局です。
相手の黒が固く打ってくるかんじで、
なかなか差を詰められませんでしたが、
中盤のコウから得をしてリードを保ったままゴールできるはずでした。
最後の最後で痛恨のミスをして半目負けとしてしまった一局です。

対局棋譜動画

対局の感想等

序盤の立ち上がり

白番二子局panda006-1
序盤の立ち上がりは、互いに不満ない感じ。
選択があるとするなら、黒22に対して白23で、左上にかからずに
下辺(左下の星と黒20の間)に打ち込んで急戦を目指すくらいか。

実戦白27で黒16の石を少し腐らせているので不満なし。
白31では下辺に打ち込むのもあり。

最初の競り合い

白番二子局panda006-2
黒32のコスミはまだ小さいので、白33から下辺模様の制限を開始。
ついで黒34のハイに白35はお付き合いか?
手抜きで下辺連打のほうが有力だった。
黒40も早い気がする。白45のスベリは受けてもらえず、黒46から中央を狙われる。
黒52とボウシされて、中央を御用と言ってきた感じ。
ボウシにどう受けるかで局面が変わりそう。

白番二子局panda006-3
最初は中生きやボウシにツケていったりを考えたけど、
ボウシに寄り付くと右上の厚みが利いてくるし、
左辺の黒が薄いように見えるので白53と飛んで様子見。

黒54のカケだったので薄みを突きに白55から白57(図黒66)とデギリ。
黒58とノビたので白59から当てて絞りながら白67まで連絡。
連絡したけど、それほど損得ないと思う。戦果としてはいまいちかな?
黒石を絞って少し中央弱くできたぐらい。

形勢としては、置石1子分くらいは、詰めているけどまだ黒有利。
黒68の抱えとは硬い。白69と模様の接点を抑えて中盤戦へ。

中盤戦

白番二子局panda006-4

白69から互いにじわじわと地を増やしている。
白75から少しずつ黒の形を崩していく。
白83ー白87までは方向違いかな。
中央黒をいじめる狙いはあるけど、まだちょっと話が遠い。

黒88が好点だった。白としては白83の前に黒88の横辺りにケイマしておいたほうが良かった。
そしてこの黒88で形が決まったのでここから大ヨセに入っていく。

大ヨセからコウまで

白番二子局panda006-5白1(実戦白89)から大ヨセ気味。
白7と黒8、見合いみたいなところ。
白7のほうが大きいと思うけど、白7で黒10に打って
上辺を渡るのも選びたかったところで、悩ましい。

黒12のハネに白13から、白15と1子を引き戻してから
白19から白23で中央と右上の黒の両方を狙っていく。
黒24で中央を受ければ、左辺から出てきて今度は左上と中央を寄り付く予定だった。
実戦すぐにはキらないで、じっくりヨセていく。
この時点で置石分は返してると思ってるけど、地で追いつききれてないと思う。

白番二子局panda006-6
白1のキリからが楽しい時間。黒2は中央の方に危機意識を持っている守りの手。
白1のキリの前に中央も1つ切っておくのもよかったか?
白3のアテから黒12までごりごりいく。白13のキリにツグかなと思ったけど
黒14に弾かれたのでコウに。
コウに勝てなくても2手連打できればいいと思っている。

コウ解消から終局まで

白番二子局panda006-7
白15のコウ取りに黒16のコウダテは受けるしかない。
次いでこちらの白19に手抜きで黒20の解消は少し意外だった。
白21から黒26まで下辺を突き抜いて大利。
完全に逆転したので、あとは手堅くヨセでいけばよい。

白番二子局panda006-8
以下、長手順ではあるが黒102までで終局。
直前の白101が敗着。
黒から手はないと99%思っていたが、少しだけ不安が残っていたし、
2・3目は優勢だと思っていたので
要らない手入れをして、これが1目の損になり、ぴったり半目負け。

白101を打たなければ白の半目勝ち。
迷いによって最後の最後に勝ちを逃した痛恨の一局になりました。

コウ周りの検討

白番二子局panda006-9
さて、実戦でのコウの辺りの検討を。
実戦では黒がハネたところを、もし黒2と打っていたら、どうなっていたかが上の図。
読み抜けがあるかもしれませんし、実戦この通りに打てた自信はないのですが、
どうやら黒死になる模様。
白は死ぬことはないと思っていたので、実戦のコウに弾いたのが少し意外でしたが、
黒のコウにしたのは正しいということになります。
白番二子局panda006-10
では、コウの解消はどうだったかというと、これは明らかに早い。
もう少しコウを争ってもいいし、コウ材に自信がないのなら黒1の受けのあと
白2のコウ取りに黒3(△)から当てて黒9までで生きはある。
ただ白に10と回られると形勢少し悪いと思う。

ヨセでのミス

白番二子局panda006-11
最後に実戦でのヨセのミスを1つ。
小ヨセの途中で白△とハネた手は後手で小さく。
白1とケイマするべきだった。
黒が抵抗したとしても白7程度までで、中央についた黒地を少し減らせた結果になる。
実戦はここに着いた黒地で極微の形勢となってしまっているので、
中央のここをしっかりヨセていれば白に数目残る碁だった。

コウダテから下辺を抜き、望外の利を得て、手堅く打っていたつもりだったが、
やはり震えてしまって、ヨセ方が甘かった一局である。

最大のミスは最後の不要な手入れである。
不要な手入れで勝ちを負けにすることがないように、もっとしっかり打ちたい。

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