年始からばたばたしてまして、気づけば1月以上も経ってしまいました。
久しぶりの更新は、PANDAでの対局、互先の一局です。
こちらの花見コウから自滅して逆転負けした一局です。
対局棋譜動画
対局感想
さて、この一局対局後にいろいろ検討していると、山のように課題、読み違いが出てきて
対局時に思っていたのが、とても見当違いなところが出てきて凹むのですが、
反省課題として残したいと思います。
序盤
黒1から白8まで、互いに足早に展開してて良い感じ。
黒白どちらも大きな地ができそう。
実戦では黒9とカカリましたが、黒で10の場所を占めるほうがよかったかもしれません。
シマって両翼の理想形ですね。
実戦黒9は白が11と受ければ黒10とするつもりでした。
で、それを嫌って白10のハサミというよりワリウチですね。
以下黒11の両ガカリから白24まで、白の注文通りといった感じに。
対局感想-上辺の折衝
黒25のボウシから上辺を流していきます。
白50までで一旦の区切り。
形勢的には悪くはないけど、上辺分断した黒2子が泣いてて大甘ですね。
左辺が大きくなりすぎないように黒43まではまだよしとして
黒45・47が甘い。特に黒47の時にですが、この2手どちらでも白48の場所に飛びたい。
例えばこういうかんじですね。
白が白46と左辺を守った時点で、黒1と飛ぶのがよさそう。
白2と競ってくれば、黒3と飛んで白4と黒5が見合い。
白2で4のハネなら黒2と連打していいと思う。
上辺の白はまだ万全じゃなく、左辺の黒の厚みが段違い。
中盤戦-その1
ざっくり進めて黒51から白108まで。
実戦黒51のカカリは緩着かな?
白52真ん中を切断されて、少し焦りました。
黒55まで応急手当だけして、左辺の実を貰います。
これで、実利はリード。中央黒4子はなんとか捌けそう。
白66と中央を狙った手ですが、黒67と右辺を厚く受けて様子見。
次いで白68は甘いですね。黒69とボウシ返して反撃します。
黒79のハネが上辺で死んでた黒2子が働いて気持ちいいですね。
ただ黒81と切ってからの攻めが雑でした。
反省点は黒91・95・97の3手です。
自陣で強いところなのだからもっと強くぶつかっていくべきでした。
白106まで生きられて、白に盛り返されました。
残る狙いは下辺で、できれば白8と白68辺りの石をもぎ取りたいのですが・・・
中盤戦-その2
下辺の削減+中央の拡大のために、黒109からいってみました。
狙いは先ほどもいいました。白68の1子、
あわよくば白8も取り込めればと思っています。
白の110のツケから黒117は読み筋通り。
白118のハネに黒119のぶつかりは大悪手。
実戦中は、ピンときませんでしたが、ちょっと考えればキリですね。
黒121と1子を制して、中央が20目ぐらいに膨れてほぼ勝勢。
そしてここから素直にヨセればいいものを、錯覚して自滅するのですから悲しいものです。
ほぼ勝勢からの自滅へ・・・
左辺の黒の死活・右下の白の死活と大ヨセをばっさり省略して、ハイライトです。
ダメが詰まって、左下に手があると黒1から仕掛けていっています。(黒3は白6の右のアテ)
黒11となり、白は12と放ってコウにするしかなくなっています。
黒13と取って、黒の花見コウです。
白14のコウ立てに黒15とコウを解消して、白20まで・・・
上辺の黒が頓死して大逆転です。
実に情けない結末ですが、一応理由があります。
ハイライト手前のヨセの状態です。
左上と上辺のハネはともに2目のヨセです。
そして下辺の二間開きからのコスミは大体10目ぐらいの手ですね。
この、下辺の10目のヨセで錯覚を起こしてしまったのです。
一連のヨセでリードがなくなって、
ひっくり返ってしまったと思ってしまったのです。
もちろん実際はそんなことはなく、下辺で増えた白地と同じぐらい中央に黒の確定地がついてますので、ヨセられたとしても詰まった差はせいぜい5目で実戦の優勢は維持できていました。
ここで一度冷静に目算をし直せばよかったのですが、
左辺の黒の死活でかなり考えてしまっており、落ち着く時間がありませんでした。
そして花見コウなのに勝たないといけないと思いこみ、
相手のコウ立てを2子取りぐらいで上辺は死なないと思いこみ解消してしまったのです。
この碁の反省点は、攻めが甘いところ、落ち着いて形勢判断を行えなかったところがあります。
1つ1つ直していけばステップアップになると思います。