パンダネットの20周年企画の
「謝依旻女流名人・木部夏生二段にネット指導碁で挑戦!」に、
当選して木部二段プロに指導碁を打って貰いました。
八子局でのしっかりと勝てる棋譜を作ろうと
かなり堅実に打ちまわして無事10目半勝たせて頂きました。
対局棋譜動画
序盤の感想
白1から黒4は多子局における黒の基本です。
白5の時点で白7は予測済み、自分の力を試すなら右辺の石を動いて突破狙ったりしますが、
だいたいにおいて、白に厚みを築かれ他方に影響を及ぼすので、
黒8からあっさり捨てて打ちます。
白13から左下の折衝ですが、これはちょっと黒硬すぎるかな。
黒18で黒1と打ち、白6までの図のほうがよいと思う。
のちに黒5の横(4の十七)のキリは残るが実戦は黒3のところの断点で少し困ったので
こちらの進行の方が安定すると思う。
黒22では実戦はAに打っているが黒1と、右辺の削りに先着したいところだった。
白が受ければ黒22に戻り、手抜きなら右辺を連打すればよい。
中盤戦
盤面進んで、上辺半分と下辺を白に荒らされている。
白53に黒54が緩着?右上隅を荒らす手が残ってしまった。
上辺を確実に地にするなら、妥協して(17の三)
もしくは、上辺を削られるのを許容して手抜きで大場が有力。
右上は白65が来たので、削られるのが確定。左上の白に圧をかけつつ、中央を拡大。
黒62のときに、黒66とかに打てば右上は黒地だけど中央が消されるのが嫌だったので
黒62から黒80までで上辺から中央で30目上の地模様が完成。
黒に弱いところもなく、この辺りで勝勢が確定。
以降はヨセとなる。
終盤のヨセ
実戦白91(譜面の白1)から大ヨセに入っている。
黒2・白3と換わった後に黒4とケイマして
白1の石の取り込みを見つつ中央左側もふっくらさせてみている。
黒14から黒18で白1は取り込み、黒38で中央の左側にも地がついた。
黒50では白11を切り取るのと迷ったけどどちらが大きかったのだろう?
終局図まで。
前譜の時点で紛れる余地はなく、しっかりとゴールイン。
途中、白25から白29まで中央の断点を強調されて一瞬焦ったけど
手入れ不要を読み切ってそのまま進む。
黒58がちょっとだけ後悔。
当初の予定通り、黒56・白57・黒59で2目確定でよかったと思う。
全体を通しておとなしすぎる打ち方だとは思うが、八子局において
このように手堅く進めれば勝てる参考譜とはなったと思う。
課題を挙げれば、左下・下辺の辺りや、右上隅を白に許した点などが残る。
特に右上を許さなければもっと残ったというのは反省点ではある。