PANDA対局 八子局 黒番-木部二段プロの指導碁-八子局での完勝譜

黒番 八子局-panda010パンダネットの20周年企画の
「謝依旻女流名人・木部夏生二段にネット指導碁で挑戦!」に、
当選して木部二段プロに指導碁を打って貰いました。
八子局でのしっかりと勝てる棋譜を作ろうと
かなり堅実に打ちまわして無事10目半勝たせて頂きました。

対局棋譜動画

序盤の感想

黒番 八子局-panda010-1
白1から黒4は多子局における黒の基本です。
白5の時点で白7は予測済み、自分の力を試すなら右辺の石を動いて突破狙ったりしますが、
だいたいにおいて、白に厚みを築かれ他方に影響を及ぼすので、
黒8からあっさり捨てて打ちます。

白13から左下の折衝ですが、これはちょっと黒硬すぎるかな。

黒番 八子局-panda010-2
黒18で黒1と打ち、白6までの図のほうがよいと思う。
のちに黒5の横(4の十七)のキリは残るが実戦は黒3のところの断点で少し困ったので
こちらの進行の方が安定すると思う。

黒番 八子局-panda010-3
黒22では実戦はAに打っているが黒1と、右辺の削りに先着したいところだった。
白が受ければ黒22に戻り、手抜きなら右辺を連打すればよい。

中盤戦

黒番 八子局-panda010-4
盤面進んで、上辺半分と下辺を白に荒らされている。
白53に黒54が緩着?右上隅を荒らす手が残ってしまった。
上辺を確実に地にするなら、妥協して(17の三)
もしくは、上辺を削られるのを許容して手抜きで大場が有力。
黒番 八子局-panda010-5
右上は白65が来たので、削られるのが確定。左上の白に圧をかけつつ、中央を拡大。
黒62のときに、黒66とかに打てば右上は黒地だけど中央が消されるのが嫌だったので
黒62から黒80までで上辺から中央で30目上の地模様が完成。
黒に弱いところもなく、この辺りで勝勢が確定。
以降はヨセとなる。

終盤のヨセ

黒番 八子局-panda010-6
実戦白91(譜面の白1)から大ヨセに入っている。
黒2・白3と換わった後に黒4とケイマして
白1の石の取り込みを見つつ中央左側もふっくらさせてみている。

黒14から黒18で白1は取り込み、黒38で中央の左側にも地がついた。
黒50では白11を切り取るのと迷ったけどどちらが大きかったのだろう?
黒番 八子局-panda010-7
終局図まで。
前譜の時点で紛れる余地はなく、しっかりとゴールイン。
途中、白25から白29まで中央の断点を強調されて一瞬焦ったけど
手入れ不要を読み切ってそのまま進む。

黒58がちょっとだけ後悔。
当初の予定通り、黒56・白57・黒59で2目確定でよかったと思う。

全体を通しておとなしすぎる打ち方だとは思うが、八子局において
このように手堅く進めれば勝てる参考譜とはなったと思う。
課題を挙げれば、左下・下辺の辺りや、右上隅を白に許した点などが残る。
特に右上を許さなければもっと残ったというのは反省点ではある。

スポンサード リンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Scroll Up