PANDA対局 白番先(逆コミ)-序盤のミスは取り返せる

白番先(逆コミ)-panda013原点復帰を目指して、少しずつ白星を上げています。
今日の対局も序盤に錯覚を起こしていますが、
あわてずに打ち進めることで逆転することができました。

アマの低段者-級位者辺りでは、序盤のミスは慌てなければ取り戻すことが可能ですね。

対局棋譜動画

序盤のミスの手直し

白番先(逆コミ)-panda013-2
実戦ではここで白△と押したため切断され左下がひどいことになっていますが、
白番先(逆コミ)-panda013-1
素直に白1-3ぐらいにしておけば何も起こりませんね。
黒は4とシマる流れでしょうか?以降は全く別の碁になります。

序盤の失着はそのあとに慌てて打つ手が致命傷になる

実戦は黒にハネられた時点で失着に気づき、
この時点で左下の切断からどうにもならないことがわかります。

大事なのは慌てて着手して、左下一帯が壊滅することで、
ここでは落ち着くために1分ほど投じています。

まぁ、お茶を飲みながら「あー、またやってしまった。
しょうがない・・・。」などとぼやいていましたが。
白番先(逆コミ)-panda013-14
実戦は、左下は、真ん中の一団だけ引っ張り出して隅や辺の2子は切り捨てています。
黒が左下2子を切り取っている間に、右下と右上にカカっているので、この時点で左下のミスが致命傷になることは避けられました。

シマる前に1つ交換?

白番先(逆コミ)-panda013-3

実戦白5とシマりを打った場面ですが、白1から黒4ぐらいまで交換してからシマるほうがよかったかもしれません。
黒6に続いて黒8のノゾキが急所ですが、白9の返しで捌けるでしょう。

中盤の分析

白番先(逆コミ)-panda013-4

少し手が進んで、黒が△とカドにきた局面です。
右辺を生きるのは簡単ですが、中央の黒を強化しないように打ちたいところ。
左下と下辺から飛んでる白が弱いので、これのサバキをしっかり意識して打ちたい。
地合いは上辺がそこそこあるので、左辺の詰めを打って上辺の打ち込みと見合いに持ち込みたいところです。

白番先(逆コミ)-panda013-5

右辺を生きて、いよいよ黒が二か所絡みにきた局面。
白△のカケが失着です。
ノビられてかなり苦しくなりそうです。
白番先(逆コミ)-panda013-6

ここでは白1とツケるのがよさそうです。
黒2(A)のハネにはもちろん、白3と切り違えます。
黒4のところを白に打たれて左右を連絡されてはダメなので黒4のツギ。
白5と抱えて左側の白を生きればあとは、どうとでもサバけます。
例えば、あくまで下辺の白を狙うのなら黒6のアテから分断ですが。
白番先(逆コミ)-panda013-7

少し長いですが、白14-27まで後手で2眼はできます。
上の尻尾5子は取られるかもしれませんが、後手なので怖くないですね。
このあと黒が打つなら上辺への打ち込みでしょうか?
白番先(逆コミ)-panda013-8
実戦進んで、黒△のコウ立てを手抜き、下辺コウを解消して
分断していた黒石を取り込み左右が連絡した局面。
中央の4子が狙われそうですが、白6ぐらいまでで、黒のほうが被告になりそう。

白番先(逆コミ)-panda013-9
実戦、予想通り中央黒が動いています。
白△と切断から中央での大コウが発生。
大きなコウですが、上辺か左辺の2手連打で白は手を打っても勝てそうです。
白番先(逆コミ)-panda013-10
一度黒がコウを取り返して、黒△、白△を交換して、白がコウを取り返しました。
上の譜面黒△と打ったのが敗着に。
ここのダメを交換しては黒が勝てません。理由は、
白番先(逆コミ)-panda013-12
黒白△のダメの交換をしてしまうと、黒のコウ取りに、
白1から攻め合いに持っていかれて黒が潰れです。
白番先(逆コミ)-panda013-13
中央のダメを詰めずに、たとえば黒1のコウ立てで、黒3と取り返した場合。
先ほどと同じように詰めていくと中央のダメ(白14)の分黒に余裕があり、
白10のダメ詰めに黒11-13で逆に白が潰れます。
白番先(逆コミ)-panda013-11
ですので、黒は△のダメを打たずに黒1のコウ立てを打ち、白2と換わって
黒3とコウを取り返すのがよかったでしょう。
一応中央右の黒3子アテのコウ立てはありますが、白はコウ材が続かないので
左上の連絡の2打ぐらいでコウをあきらめたと思います。
その場合はかなり細かくなりヨセ勝負になったでしょう。

実戦ではこのあと手順は違いますが、中央の黒を打ちあげて
碁はオワです。

今回の対局では、序盤のミスを致命傷にせずに、
右辺と上辺先手で回ったことにより挽回することができました。

序盤のミスに腐らずに、落ち着いて巻き返せるように打てるとよいですね。
一番いいのはポカしないのがよいのは言うまでもないですが。

さて、年内に何とか夏前の階級まで戻れるように頑張ります。

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