消化不良な一局

PANDA017-01年内に打った棋譜の感想解説は年内に終わらせたい
と思っていますが、おそらく無理かなぁ。

これの前局にも勝っていて3級★に復帰したあとの初戦の棋譜です。
内容を端的に言えば、緩着が多くあり、出来としてはよくない棋譜です。
おまけに、時間切れによりやや消化不良な一局です。

対局棋譜動画

手合等

手合は3級★同士の互先。
握って私の白番です。コミは6目半ですね。

布石序盤と右下変化など

PANDA017-01布石は黒9まで穏やかな立ち上がり。
白10から12・14のツケハネは、最近変化を勉強中の手。
昔からある手ではありますが、
最近AIの影響もあってか増えてきた手です。
左上のケイマに滑って二間に開く形は最近では絶滅危惧種らしいですね(プロの碁では)
われわれアマの碁ではどちらもいまだによく出てきます。

黒15の下がりに白16の膨らみは隅より下辺の模様を意識しています。

右下変化その1

PANDA017-03一路下白1と棒ツギするのもありですが、黒2が嫌なかんじです。

右下変化その2

PANDA017-04またこの形は黒1と白2とカタツギを交換しあうのもありますね。
その場合は、黒7までの進行になるのかな?
一応どちらも言い分が通ってはいますが、やや白不利な気がします。

右下変化その3

PANDA017-05なお前図黒3でこちらを抑えるのは地に辛いですが、小さく
白4のふくらみが好点以下黒7までが予想されます。
白が望む形はこっちですね。
次に白は、Aと模様の拡大。Bのシマリ、Cのカカリのどれかでしょうか?

布石~中盤へ

PANDA017-06実戦は黒17のアテから1子とられますが、白22と締まってまずまず。
ただ白20のアテは利いたからいいけど、手抜きされる可能性もあった気がします。

黒23の三々入りは、好みの問題ですが少し早いと思います。
以下黒33まで、厚みが両側にできてますので不満はありません。

34と35を交換して白36のカカリがどうだったでしょう?
両側の厚みに白37とするのはちょっと重複な気がして打つ気がしなかったのですが
1本芯を入れておくべきだったかなぁ?

緩着の連続、もっと厳しく打ちたい

PANDA017-07勢い白38とボウシしますが、白46がぬるくもたつきます。
PANDA017-08ここでは白1とハネるべきでした。黒2のハネなら断固白3と切ります。
下辺がさばかれたとしても左辺が固まり優勢でしょう。

PANDA017-10白46に黒47がまたびっくり。
やきもちさんなのか、よっぽど荒らしに自信があるのか…
白48のふくらみに黒49のツケは普通。
白50が今思えば緩着。

PANDA017-09だまって白1と一本伸びて黒2と換わってから左辺に先制がいい。
PANDA017-11白54の交換も要らないかなぁ?
白56も石の形ですがここでもやはり手抜きで左辺先制のほうがよさそう。

黒57のノゾキから黒に再び動かれてやや苦しい。
白70から上辺にやり返してますが、
黒71に白72黒73がよい手で左辺サバキ形。
白74から二段バネが手筋で。黒79が失着。
で、白80・・・本局緩着3回目。後で棋譜を見直せばすぐわかるのに
実戦中は白80からこちらも右辺を荒らさなければと考えていますね。

一気に優勢になる手があった

PANDA017-12白1から3で左上無条件取る一手でしょうに…
仮に黒4と来ても白5-8でなんとでもなる
白9はAと押さえてもいいし、BのカケツギやC一間とかもおもしろいかも。

終局まで

PANDA017-13戻って、白80から黒85までで右上は応急処置して、
白86のアテ、当然手抜きで黒87と白3子を制して下辺生き。
白88から中央右方の経営を考える。黒89の抜きが好手。

白90から左辺の生きを促す。黒91は手厚そうだけど不要な手?
白92と封鎖を完了したところで、相手が長考に沈んでそのまま打たずに
時間切れ。

不可解な上にやや消化不良な一局でした。
PANDA017-14別に黒1-5で簡単に生きている図ですが・・・
白はこのあと中央経営ですが、
ABCの3点辺りをどのように打っていくかが難しそうでした。

この局は、どうも急所が見えてなくひどくもたついた一局でしたが
ここからが面白そうな感じだったので消化不良ですね。

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