辺の星の黒石へのボウシは九子の置き碁で
白が用いる常套手段です。
やられた黒には辺の石が取られて
大きな白地ができてしまうように見えてしまいます。
慌てず対処する方法を身につけましょう
辺の石にボウシされたところ
初心者は白19とボウシされて上辺が大きく白地になったように錯覚してしまいます。
ですが、これは間違えでたとえとられたところでさほど大きな白地はできないのです。
もちろんこれは正しく処理できた場合の話で、無理に逃げようとしたりして
足掻いてしまうと、白の術中にハマってしまいます。
この辺の黒石が脱出する方法はいくつかありますが
今回は簡単に打つことを目的に解説を行っていますので
脱出する打ち方は解説しません。
今回解説するのは、無理な石はさっさと見切りをつけて
上手に捨てる方法を解説します。
辺の石に執着せずにあっさり捨てよう
まず黒20とコスミツケます。これは白が手を抜けばさらにハネ上げて
あわよくば辺の石を救出することを狙っています。
白としてはそれは困るので白21と受けることになります。
そこで続けて黒22から24とハネツギを打ちます。
一度受けた手前白も受けざる負えないために白25まで受けることでしょう。
ここで左方からの値切りはいったん止めて
今度は逆側から同じように値切ります。
すなわち黒26から黒30までの進行です。
出来上がった図を見てみましょう。
辺の黒石はだいたい取られてしまっていますが
その代償として黒は左上隅から左辺にかけて20目以上の陣地ができています。
右辺側もだいたい20目ぐらいできています。
たいして白のほうはというと、上辺にできた陣地は多く見積もっても
せいぜい30目ぐらいです。
このあとさらに中央側から自然に削られてしまうとすれば実際はもっと少ないでしょう。
辺のたった1つの黒石を犠牲にしただけで、黒は白の上辺にできた地より
はるかに多くの地を獲得できました。
このようにある程度捨てる石を見極めて
その石を上手に処分できるようになれば初心者脱出はすぐそこです。
コメント
すごく楽しく勉強させて頂いています。