ここでは、小ゲイマガカリに挟みからの三々入りの定石外れの咎め方を解説します。
基本形
白1のカカリに黒2と挟み、白3の三々に入った場合のお話です。
この場合右辺に黒石がない場合は、黒4と押さえます。
白5のノビに黒6とノビ、白7-黒10とハネツギ、白11までが手順とされています。
この後黒が打つならAorBですね。
定石外れ
黒6でAと伸びるところでハネた場合が定石外れです。
これは白1がない場合の単独での三々入りの場合の手です。
単独での三々入りのように打っては黒の言い分が通ってしまうので
白としてはこれを咎める必要があります。
後の自戦の解説でも出ますが、本来Aとなっているところの断点が黒の弱点です。
ただしすぐに切ってもうまくいかないので
白1とまず下がるのが手順です。
手抜きで白に曲がられては大損なので黒は2と下がります。
黒2の下がりを待ってから白3と切ります。黒4のアテに素直に伸びて
黒は次にAの断点を切られてしまうと、要の3目が落ちてしまうので黒6とカケツギで守ります。
白7と1子を手厚く取り込んで一段落です。
正しい定石で進んだ場合と比べ、黒の模様が小さく、白の実利が大きく白有利です。