小目は星と同じくよく打たれる布石です。
星は勢力と地のバランスを取って打つ布石に対して、
小目は地を重視するうち方といえます。
ここでは小目の定石でよく出てくるツケヒキ定石につい説明します。
布石としての小目の意味
小目は隅の地に辛いうち方なので
これにカカル場合は相手の辺への発展を防ぎ、
隅だけにさせるなどの考え方があります。
小目にたいして一間ガガリから始まります。
このツケヒキ定石を打つ場合、黒は右下隅をしっかり確保して、
右辺に拡張するという考えを持って打ちましょう。
上辺は白の地になります。
左上隅の状態によっては、
相手に大きな地を作られるかもしれないのも覚えておきましょう。
小目のツケヒキ定石手順
では、実際の進行図です。
白1のカカリに黒2と下ツケを打ちます。
白3のオサエに黒4と引きます。
ツケてヒクのでツケヒキ定石ですね。
白は5としっかり断点を守るのが基本。
黒も6と打って、右上隅をしっかりとした地にします。
白が白7と三間にヒラキを打って定石はおしまい。
手順だけは覚えてしまえば簡単ですが、一手ごとにかなりの変化があるので、
そのあたりもすこしずつ学習していくとよいです。
なお白7を一路上の四線に打つ場合もあります。
この三線と四線の位置の違いは、
三線なら地を重視しています。
辺の地を作るのが正しい考え方になります。
四線の場合は勢力を重視して辺から
中央にかけて模様を作ろう考えればよいです。
小目のツケヒキ定石後の考え方
基本的にはこの形は黒白ともに治まっているため
当面ここを続けて打つ必要はありません。
右上隅周りは一旦打ちきったと考えて、
他の残っている大場に手を回しましょう。