先日の記事に1にアキ隅、2にシマリという囲碁格言を載せましたが
ではカカリは何番なのですかという質問がありました。
その答えとカカリの意味について今回は解説しようと思います。
カカリとシマリの優先度の違いとは?
先日の格言の「2にシマリ」の件がありますが
カカリというのはこれと同じくらい重要なことです。
ですので、質問の答えはカカリはシマリと同じく2番目に大切なことです、ということになります。
カカリとはなにか?
カカリとは相手のシマリを防ぐ手であり、相手にシマられるとこちらが不利になって困るので
その前にこちらが先にそのところに打って主導権を握ろうとする手です。
例えば下図を例にとって解説してみましょう。
黒の小目に黒が1かA(黒1の上)の場所に打ってしまうと
この隅は黒の地となり右辺や上辺への発展する可能性があります。
この展開を白が困る場合、それを未然に防ぐために
相手より先に打つこの白1がカカリになります。
小目に対してはこの白1orAが普通のカカリになります。
BやCのカカリは周囲の石の状況によって打たれる手になります。
昔の布石はアキ隅を占めたあとはシマりを打ち
その後ヒラキを打つというゆっくりとした展開が主流でしたが
現在の布石はスピードを重視するためにシマリやヒラキを省略して
すぐ相手にカカっていくという手が主流になっています。
もちろんしっかりシマってじっくりといくのも立派な進め方ですので
自分の合った打ち方をいろいろ模索してみるとよいでしょう。
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