囲碁では石の死活は勝負に直結するとても大事な問題です。
ここでは特に死活の問題がよく出る
隅の死活について解説します
隅の死活-黒先白生
この図は隅の死活の基本の基本「生き」の形です。
この場合隅の形は白は後手でも生きてる図になります。
本当に後手でもこの隅の白は生きているのでしょうか?
実際に試してみましょう。
黒から隅の白を殺せる可能性のある3つのパターンで解説します。
隅の死活の場合。基本は狭めてから急所で殺すのがセオリーです。
死活の基本のハネの筋
黒1と右側からハネてみましょう。
白は2と眼形を作るのが正しい応手です。
2の一に置くと黒1の石と連携されて急所に置かれて死んでしまいます。
黒3と急所に置いてみても
白4のサガリで安全です。
黒3の石が取れて1眼と隅の「1の一」に1眼で生きです。
死活の基本ハネの筋(逆から)
今度は逆に左側からハネるとどうか?
この場合は白2と打つのが正解です。
黒3のオキも白4のツギで問題なしです。
前図と同じように黒3の石を取って隅に1眼。白4の左に1眼で
左右に1眼ずつできて生きますね。
死活の基本急所にオキをうって殺せる?
狭めて急所が無理なら急所に一撃してナカデにして殺してみましょう。
では、直接、死活の急所にオキを打って殺せるでしょうか?
黒1のオキが死活の急所のようですが
白2から白4と置いた石を取って1眼。
左右のハネが見合いになって
白2か4の横にもう1眼できて生きています。
このように隅の死活では
無条件の生きの形を作れるように打っていければ
石を取られて大差で負けてしまうということがなくなるでしょう。
石の死活は囲碁の基本です。
その死活を身につけるのに隅の形は
石の死活の基本の形を身につけるのにとっても役立ちます。
是非身につけてください。