隅の死活の基本のお話です。
前回は手抜きでも生きの形でしたが
今回は手を抜いていると死んでしまう形です。
隅の死活-白手抜き不可
この形では白は隅を手抜きをできません。
手を抜くと黒から手をつけられて死んでしまいます。
死活は実際に殺し殺されて覚えていくものです。
隅の白を実際に殺して見ましょう。
実際の隅の白を殺してみよう
死活の基本は狭めてから急所に置いて殺すか
直接急所に一撃で殺すかの2パターンです。
黒1のハネから白を狭めて殺します。
隅の白を殺すには死活の基本の「ハネ殺し」がこの場合は正解です。
白2の受けを待ってから黒3の急所へ一撃します。
ここは白の「1の一」への1眼を潰せる眼形の急所です。
白4となんとか眼形を作ろうとしたときに
黒5とサガリを打つのが大切なポイント。
仕上げの前の大切な一手になります。
白6と打って隅に2眼できたように見えますが
黒7で仕上げで隅の白は1眼しかなく死にです。
黒5とサガリを打った結果
白は黒5の横にダメヅマリで打てずに欠け目になってしまっています。
黒1とハネた石を取っても無意味
白の抵抗として変化図を1例示します。
もし白が変化して黒1の石を取ってきても意味がありません。
この場合は白は隅から辺への脱出を狙っているのですが
黒2と受けて隅の白は辺へ脱出できません。
その後は先ほどの手順どおりに打って
隅の白はやっぱり死んでしまいます。
隅の死活はしっかり手入れをしましょう
隅の死活で手入れが必要なところは
しっかり手入れしなければいけません。
この形の場合、隅の白は白1と急所にしっかり打って
生きておかなければいけないのです。
初心者や級位者のころは特に石の死活を理解するのが大変なときです。
力自慢のライバルに石を殺されて悔しいという思いをするのがあると思います。
そんなライバルに石を取られないように
しっかり生きて勝ったときはとても楽しい碁になるでしょう。
石の死活をしっかり覚えていってライバルに差をつけましょう。