初心者の石取りごっこをずっと繰り返している子どもを持つ
親御さんから質問されたことがあります。
ただただ石を取りたいばかりの子に
囲碁を打たせる方法はありませんかという相談でした。
負けから学ぶことが多いです。
ルールを教えても最初は石を取ることが楽しいだけの子どもに
それじゃあダメですよと教えるだけでは効果はなかなかでません。
そういった場合の1つの方法として
しばらく負けさせ続けてしまうのも方法の1つとして教えています。
これはその子が負けず嫌いなところがあるからという理由があるのですが、
囲碁は地の大小を競って勝敗を決めるゲームです。
石をどれだけたくさんとったところで
陣地が相手より少なければ負けてしまいます。
勝ちたいという欲求を持つことも大切です
石を取るのは楽しいけれど、ずーっと負け続けていて
それが悔しいと思ってもらえれば大成功です。
その子は案の定、最近ずっと負けてばっかりでつまらない。
勝つためにはどうすればいいかと考え始めてくれました。
疑問を持って自分から考えるようになれば大成功
自分だけでわからなくて親御さんや私に質問したりして
少しずつ陣地を作る意識を持ってくれました。
対局しているとたまに石を取りたいという欲がでて遮二無二取りに来てしまうのは相変わらずですが
最近はだいぶ陣地を作るという風な打ち方ができるようになってきました。
すべての指導で負け続けさせては教わっている人の心が折れてしまうので
そのあたりの調整は必要ですが、たまにはたっぷり負けさせて
それを勝ちたいという気持ちに転換させるもの大切だと思います。